ルーマン『社会の法』第8章「法的論証」

isbn:4588007688

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  • 01 二次の観察
  • 02 システム論的定式:情報・冗長性・変異性
  • 03 「解釈」と社会的メディアとしての「根拠」
  • 04 小括
  • 05 法的帰結
  • 06 概念:自己言及・内的規定
  • 07 利益:他者言及・外的規定
  • 08 どのような区別によって環境を構成するか:形式的論証/実質的論証
  • 09 論理的推論
  • 10 二次の観察としての論証と機能分化

II システム論的定式

IIの9段落目で〈情報/冗長性〉区別が導入される。

  • [481] ある作動が生じることによって、ほかの作動を選択する余地が少なくなる。ある文が、それにふさわしい応答を選びとる余地を減らす、というように。それによって、後続の作動を選択することが、容易になると同時に困難にもなるという効果が生じる。
    • 選択の余地が小さい場合には、容易になるといえる。
    • 簡単には満たすことのできない、要求の多い選択基準が導き入れられる場合には、困難になる。

「変異性」は18段落で、あとから導入される。

VI 概念:自己言及・内的規定

  • [515] 概念は、情報を圧縮し、それによって冗長性を産出する。