1993-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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1993年刊行。 馬場靖雄論文書庫:http://socio-logic.jp/baba/preview/recht.php 社会の法〈1〉 (叢書・ウニベルシタス)作者: ニクラスルーマン,Niklas Luhmann,馬場靖雄,江口厚仁,上村隆広出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2003/12メディア: 単行本…

ルーマン『社会の法』第1章「法理論はどこから出発すべきか」

isbn:458800767X >

ルーマン『社会の法』第2章「法システムの作動上の閉鎖性」

isbn:458800767X >

isbn:458800767X I 時間拘束からの出発 II 法の機能の探索: 時間拘束の法的解決-と-その機能的等価物(希少性とリスク) III 機能の実現: 抗事実的予期の産出・維持・更新の進化的係留点としての「決定産出組織」(裁判所と議会) IV 法と政治の分化 V い…

ルーマン『社会の法』第4章「コード化とプログラム化」

isbn:458800767X >

IV 法における正義の位置

p.259-260 「先例を指向する」という法システムの傾向が、正義という偶発性定式によって修正される。 実定法は、決定が打倒する根拠を決定によって変更する。 正義は、これに対する追加的な(オープンな決定状況を新たに作り出すための)修正装置である: そ…

III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」

[01] 伝統的な議論:〈交換的正義/配分的正義〉 [02] 印刷技術以降:「等しいケースには等しい判決を」(ドグマティクに定位した法的営為)←決定の一貫性としての正義 [03] 問題の抽象化: 「なにが同じ(/同じではない)ものとして扱われるか」。等しい事…

II 偶発性定式の機能: 〈規定不能なもの/規定可能なもの〉の架橋

[01] この問題を、価値概念に訴えて考察するのをやめるために、ここで「偶発性定式」概念を導入しよう。 例: 学システムにおける 制限性 Limitationalität(=否定の生産性)の原理 経済システムにおける 希少性の原理 宗教システムにおける 唯一神の理念 …

I 準拠問題:規範的プログラムによるシステム統一性の投企(=法システムの自己制御)

[01-02] 作動の反復可能性がシステムを統一体として実現する。しかし、この統一性をそのまま、システムのうちで・反省によって 把握することはできない。 法システムの内部で生じうるのは、 [03] ローカルな言及: 〈妥当している法〉として働いている特定の…

見出し

isbn:458800767X [06] I 準拠問題: 規範的プログラムによるシステム統一性の投企(=法システムの自己制御) [07] II 偶発性定式の機能: 〈規定不能なもの/規定可能なもの〉の架橋 [07] III 複雑性のもとでの決定の一貫性: 「適度な複雑性としての正義」…

III

288-289 ローマ市民法が、概念を事案に、事案を概念へと同調させる、より複雑な法の発展へと一歩を踏み出す時には、ある種の法概念が同時に生じている。これは決して偶然のことではない。その概念とは、法システムと経済システムとの構造的カップリングに好…

第6章「法の進化」

isbn:458800767X > I II III VI V VI

ルーマン『社会の法』第7章「法システムにおける裁判の位置」

isbn:4588007688 >

ルーマン『社会の法』第8章「法的論証」

isbn:4588007688 > 01 二次の観察 02 システム論的定式:情報・冗長性・変異性 03 「解釈」と社会的メディアとしての「根拠」 04 小括 05 法的帰結 06 概念:自己言及・内的規定 07 利益:他者言及・外的規定 08 どのような区別によって環境を構成するか:形…

I

第9章「政治と法」

isbn:4588007688 節開始段落数論題memo 0154119ヨーロッパの伝統はなぜ法と政治を統一体とみなしてきたか:抵抗権/法治国家 0255708法治国家(政治的権力の法による拘束+法を政治の道具とすること) 0356208時間:行政 0456805政治と法の分離と作動レベル…

第10章「構造的カップリング」

isbn:4588007688 節開始段落数論題memo 0157716ターミノロジー:〈作動的カップリング/構造的カップリング〉、刺激、共振、包含と排除、腐敗 0258408階層分化から機能分化へ:所有/契約と憲法 (中央銀行、租税) 0359024法×経済: 0460717法×政治 0562015…

ルーマン『社会の法』第11章「法システムの自己記述」

isbn:4588007688 >

V 世界社会の法:人権ゼマンティクと包摂

IV 近代的条件のもとにおける全体社会と法との緊張関係

ex. 個人の自己決定への要求が増大し続けていくこと。 法の社会学的研究は、法によって構造的に誘発されている法違反についても注目しないといけないよ。 社会学の立場から法を比較するためには、法の実定的な面──つまり個々の《法文化》の間に存在する、規…

III コンフリクトと全体社会の免疫システムとしての法

II 規範妥当の時間化と法固有のリスク

「規範妥当の現時化」 法に向けられる期待の変化: 「個別的に降り掛かってくる損害も、政治および法に責任があり、全体社会が予防・救済・補償をおこなうべき」という発想の登場。 《正統性》の困難。cf. 正統性の手続き化(=現時化)。 →法固有のリスク …

I 後続の議論のためのイメージメイキング

認知的予期のほうが規範的予期よりも優先されている、という印象があるよね。p. 703 いたる所に、法の重要な基板となるメカニズム──すなわち規範的予期を規範的に予期すること──が、意義を失っているのではないかと示唆するものを見出しうる。 各人が自己の…

見出し

isbn:4588007688 この章のテーマは、全体社会と法システムの──「反省」とは別の──関係だよ。 [08] I 後続の議論のためのイメージメイキング [11] II 規範妥当の時間化と法固有のリスク [04] III コンフリクトと全体社会の免疫システムとしての法 [03] IV 近…