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涜書:ルーマン『社会の法』第12章「社会とその法」

通勤読書。 ※ご参考:小島剛先生による「ルーマン法学説の弱点」まとめ - Togetter 社会の法〈2〉 (叢書・ウニベルシタス)作者: ニクラスルーマン,Niklas Luhmann,馬場靖雄,江口厚仁,上村隆広出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2003/12/01メディア: 単…

V 世界社会の法:人権ゼマンティクと包摂

IV 近代的条件のもとにおける全体社会と法との緊張関係

ex. 個人の自己決定への要求が増大し続けていくこと。 法の社会学的研究は、法によって構造的に誘発されている法違反についても注目しないといけないよ。 社会学の立場から法を比較するためには、法の実定的な面──つまり個々の《法文化》の間に存在する、規…

III コンフリクトと全体社会の免疫システムとしての法

II 規範妥当の時間化と法固有のリスク

「規範妥当の現時化」 法に向けられる期待の変化: 「個別的に降り掛かってくる損害も、政治および法に責任があり、全体社会が予防・救済・補償をおこなうべき」という発想の登場。 《正統性》の困難。cf. 正統性の手続き化(=現時化)。 →法固有のリスク …

I 後続の議論のためのイメージメイキング

認知的予期のほうが規範的予期よりも優先されている、という印象があるよね。p. 703 いたる所に、法の重要な基板となるメカニズム──すなわち規範的予期を規範的に予期すること──が、意義を失っているのではないかと示唆するものを見出しうる。 各人が自己の…

見出し

isbn:4588007688 この章のテーマは、全体社会と法システムの──「反省」とは別の──関係だよ。 [08] I 後続の議論のためのイメージメイキング [11] II 規範妥当の時間化と法固有のリスク [04] III コンフリクトと全体社会の免疫システムとしての法 [03] IV 近…