1968-01-01から1年間の記事一覧

序論「行為とシステム」

Niklas Luhmann, Einführung: Handlung und System, in: Zweckbegriff und Systemrationalität: Über die Funktion von Zwecken in sozialen Systemen, J. C. B. Mohr, 1968; neu gedruckt Suhrkamp, 1973, pp. 7-17 序論私訳:http://d.hatena.ne.jp/takemi…

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Niklas Luhmann, Zweckbegriff und Systemrationalität: Über die Funktion von Zwecken in sozialen Systemen, J. C. B. Mohr, 1968; neu gedruckt Suhrkamp, 1973. ISBN:4326600691 001 10 序論 行為とシステム 011 25 第一章 行為と、行為目的の特殊化 01…

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asin:4326600691 第1章「行為と、行為目的の特殊化」 1 行為の目的論的解釈とその批判 2 結果の実現としての行為の解釈 3 価値と目的による規制:推移性かオポチュニズムか

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第三章 批判的潮流と新しい立場 1 警察国家から法治国家へ 2 最適化原理とその批判 3 貢献への動機づけの理論 4 存続定式 5 サイバネティクス的制御

6 機能的等価物

5 目的設定の矛盾

治療的組織や刑務所などにおける 複数の組織目的の矛盾、目的と手段の矛盾、ルーティン化できない手段などの例: 注81, 90. 治療的組織 Jοnes, Maxwell, The Therapeutic Community, New York 1953. Rubington, Earl, Organizational Strains and Key Roles.…

4 目的設定の規定度

05 経済:企業 06-11 政治: 06-07 官僚制 08 権力と世論の政治過程。予算の分配、立法(政治と行政の分離、予算に拠る財政の集中化、法治国家) 社会統制 09 発展途上国(経済成長) 「民主的」国家 10 ドイツ: 行政と公衆、公共機関、財団 11 アメリカ: …

3 目的の特殊化、環境分化、問題解決の一般化されたメディア

2 目的機能

pp.128-131 「複雑性と変動性の吸収」に対する機能的に等価な諸戦略 a 主観化 b 制度化 c 環境分化 d 内部分化 e システム構造、規定性の度合い p.132 これらを使った目的概念の再定式化 (a) 目的とは、未来の結果についての主観的な観念である。主観的だと…

1 システム/環境理論

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1 システム/環境理論 2 目的機能 3 目的の特殊化、環境分化、問題解決の一般化されたメディア 4 目的設定の規定度 5 目的設定の矛盾 6 機能的等価物 118 四章の構成 目的設定の機能についての問いに応えるためには、行為システム──ここでは社会システム──の…

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1 機能と構造のディレンマ 2 目的/手段の性格づけの相対性 3 プログラムの構成:多段階性 4 プログラムの構成:多節性 5 プログラムの構成:時間的秩序 6 問題と問題解決 7 コントロール 8 組織 p. 189 基本となるこの発想を、以下では五段階にわたって追及…

結語 経験的研究と規範的研究の分離について

序言

日常的な言語使用における言葉を用い、伝統的な倫理的な考え方での概念を用いるように、という忠告が、そもそも社会学に対してなされるべきなのかどうか。これは真剣に考えるに値する問題である。そのようにして道徳的な概念を社会学の概念へと改装すること…

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2017年秋の朝日カルチャーセンター講義で本書を取り上げることになりました。 酒井泰斗プロデュース:ルーマン解読6「小宮友根さんと『信頼』を読む」 『信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム』 ISBN:4624020243 ISBN:3825221857 Niklas Luhmann, 1968/1973…

第1章「準拠問題:社会的な複雑性」

asin:4326651202 まとめ p. 09-11 我々は、こうした[フッサールの超越論的現象学、政治的支配に関するホッブスの議論、シュッツの類型化論、パーソンズの社会システム論、経済学的組織理論などといった]諸思想すべてを単一の定式にまとめうる。すなわち人…

第2章「存続と出来事 Bestände und Ereignisse」

asin:4326651202 段落ごとのトピック一覧 ルーマンが使わない時間カテゴリ [1] 流れ・運動、運動の尺度 [2] 構造と過程(社会学) [3] 「信頼についての理論は時間の理論を前提する。この時間論という前提は、非常に困難な暗黒の領域に達しているので、我々…

第3章「馴れ親しみと信頼」

asin:4326651202 第3章 最後の段落。訳37-38 馴れ親しみ 人格への信頼 人格システムへの信頼・社会システムへの信頼 という類型。 信頼という、我々の特殊な問題に関して言えば、右のような一般的な診断によって〔信頼の〕様式は、より大きな、自覚的に処理…

第4章「複雑性の縮減としての信頼」

信頼の規定と内的条件について。53 最後から二番目の段落。 この章の目的は、一章で予告した「信頼の準拠問題が複雑性の縮減である」という主張を、信頼の三つの内的契機に即してしめすことだった。 この章では併せて、ここで謂う「複雑性」が、他人が有する…

第6章「人格的な信頼」

asin:4326651202 [01] [02] [03] [04] [05] [06] 人格的信頼の学習:信頼形成を容易にする社会的条件について [07] Prinzip der kleinen Schritte について [08] 人格 人格的な信頼関係の生成のための、最初にして根本的な前提は、人間の行為が、そもそも人…

第7章「コミュニケーション・メディアとシステム信頼」

asin:4326651202 106 「ここで信頼の形成過程を構成しているあらゆる要素──[内的な三条件]──が関連しているように思われる。」 110-111 「システム信頼には[馴れ親しみとは違って]、あらゆる働きが 生み出され、あらゆる行為は 複雑性の縮減の明示的な過…

第12章「信頼と不信の合理性」

asin:432665120212章最終段落。175-176. 以上の考察の結果、我々は、最初の出発点に立ち返ることになる。その出発点とは、社会的な複雑性にはかならない。歴史的にも内容的にも、信頼はさまざまな形態をとる。 原始的な社会秩序と文明化された社会秩序では、…

ロバート・キング・マートン(1968→1969)『社会理論と機能分析』

2017年度の 20世紀社会学史講義@MG用。 http://socio-logic.jp/parttime.php 『社会理論と社会構造』1968年版から幾つかの論文を採録したもの+α。 現代社会学体系 13。社会理論と機能分析 (現代社会学大系)作者: R.K.マートン,森東吾,金沢実,森好夫出版社/…