- 106 「ここで信頼の形成過程を構成しているあらゆる要素──[内的な三条件]──が関連しているように思われる。」
- 110-111 「システム信頼には[馴れ親しみとは違って]、あらゆる働きが 生み出され、あらゆる行為は 複雑性の縮減の明示的な過程を考慮に入れ、したがって自然ではなく人間を考慮に入れているのである。/システム信頼への転換という巨大な文明化の過程は、人類に、複雑かつ不確定的な世界に対する安定的な適応をもたらし、またあらゆる事柄は別様でもありうるという認識をもって生きる可能性を与えた。このような文明化の過程の中で、世界のもつ社会的な不確定性が意識されうるようになる。それとともに、その意識にたいして、世界の有意味な構成に対する超越論的な信頼についての問いが提起されることになる。」