酒井泰斗+吉川浩満「読むためのトゥルーイズム」第二回

(吉川さん撮影)
 文藝春秋社の老舗文芸誌『文學界』にて吉川浩満さん開始した共著連載ですが、第二回もなんとか無事(でないなりに)入稿できました。が、月刊スケジュール、ヤバいとしか言いようがないですね。すぐ次の号の準備にとりかからないといけない。2月7日発売号(三月号)に掲載されます。
 今回(第二回)のメニューはこんな感じになりました。ISBN:B00HUWUAOM

  • 1. 道具を使い・手を動かして・他人と読む──難しくない本を使う理由
  • 2.「何が書かれているか」を理解する──会の主要な目標
  • 3. 訓練は二重の意味で難しい──大人のための訓練の場が少ない理由
  • 4.「読めるようになる」だけでなく──知的な話題としての技能訓練
  • 5. 無理をせず少し無理をする──訓練の場における心がけ
  • 6. 修正し、やり直す──失敗できる場所を維持管理する
  • 7. さらにもう一歩、安全性を確保するために──心理的ハードルを下げる定型的表現
  • 8. 演習

前回と今回で連載の趣旨をお話ししましたので、次回第三回は読解方針の導出を行います(いま、書いています……)


20240216 追記:哲学の劇場#181 活動報告 『文學界』連載&哲学入門読書会(ゲスト:酒井泰斗)

YouTubeチャンネル 哲学の劇場にて連載「読むためのトゥルーイズム」紹介動画の二つ目が公開されました。
今回は、連載第二回に対する山本貴光さんの感想などを伺いました。

今回話題になったトゥルーイズムは、

  • 能力欠如と能力欠如の自覚は訓練が成り立つための必要条件である

  • 「規範的評価を控えよ」は規範的主張である。

でした。

連載第一回の宣伝動画:哲学の劇場#177

https://contractio.hateblo.jp/entry/20240112/p1