I 序論

ISBN:4309463770 ISBN:430924369X ISBN:207026999X ISBN:0415287537

p.016

 要するに、

  • 狭義の歴史学、本来の意味での歴史学が、変化の少ない構造を強調しつつ出来事の闖入を消し去っているように思われるのに対し、
  • 思考、認識、哲学、文学の歴史は、断絶を増殖させ、非連続性の屹立のすべてを探し求めようとしているように思われるのである。[16]

 しかしそうした交錯によって欺かれてはならない。[...]

 実は、双方において提起されたのは同じ問題なのである。[...] その問題を一言で要約するなら、それは、ドキュメントの問題化である。[017]

「ドキュメントからモニュメントへ」。その幾つかの帰結。
  • 1. [020] 系列
  • 2. [022] 非連続性:回避すべきものから研究対象への転移。
  • 3. [024] 「因果性のネットワークに基づく包括的歴史」から「系列間の関係を記述する一般的歴史」へ。
  • 4. [026] 方法論的問題