涜書:奥村『会社は誰のものでもない』

帰宅車中にて読了。

会社は誰のものでもない。―21世紀の企業のあり方

会社は誰のものでもない。―21世紀の企業のあり方

本書の この基本的主張は (´・ω・`) なものに思われたが、

  • 「AがBを持つ」──という形式において、「法人」は、AにもBにも入ることができる。
    • Aに入る時、「法人」は、「ひと」であり、
    • Bに入る時、「法人」は、「もの」である。
──というのが、岩井説の要約。これに対して奥村先生の曰く「法人とは、モノでもヒトでもなくて──〈実体〉ではなくて──、〈場〉であり〈機能=関数〉である」、と。
そんなこと言ってみてなにがどうなるというのか。

それ以外の点では、歴史的事例をたくさん挙げてすすむ論述は平明で* とても分かり易くてよい本だった。

* 読みはじめて読み終わるまで、私は一度も前の頁に戻らずに済んだ! こういう本は──私の場合──めったに無い。というか、ほぼありえない。すごい!