引き続き12世紀ネタ収集

うっけけけけけけー。みつけたぞ。インターネットってすばらしー。

永嶋哲也さんの論文。

  • 永嶋哲也、「文化の古層:恋愛と個性の思想史的考察」 [link] [pdf:35k]、比較思想史学会福岡支部第46回大会、於・福岡市女性センターアミカス、2003年5月。

にて永嶋さんの曰く

 12世紀に恋愛が発明されたという魅惑的な考え方は4、通例、トゥルバドゥールたちの登場と宮廷風恋愛に影響された騎士物語の流行などの事実をもとに述べられる。今日では、恋愛が文字どおり「12世紀に発明された」と考えることには異議が唱えられている5

  • 5 例えば、著名な中世史家であるデイヴィッド・ラスカム氏は、「ロマンティックな愛が中世においてプロヴァンスアキテーヌのトゥルバドゥールによって発見されたというC.S.ルイスの優れた議論には、今では賢明にも誰も同意しないだろう」と語っている。デイヴィッド・ラスカム『十二世紀ルネサンス 修道士、学者、そしてヨーロッパ精神の形成』鶴島博和・吉武憲司・ほか訳、慶應義塾大学出版会、2000年7月、173-6頁。

と。
ただし続けて曰く:

が、「発明」とまで表現したくなるような何かが起ったということは事実であろう。つまり確かに、トゥルバドゥールと呼ばれる人たちが歴史上、突然、恋愛を歌う俗語の(脚韻形式の)叙情詩を発明したのでもなければ、また彼らが「至純の愛」「宮廷風恋愛」というような統一的な信条を持っていたのでもないというのは、その通りであろう。またド・ルージュモンが指摘したような異端カタリ派に通じる肉欲の否定をトゥルバドゥールたちに読み込もうとするのが不適切だというのもまたその通りであろう。しかし彼らが時代的な精神を或る意味では代表し、また或る意味では時代的精神の先導者となったというのは紛れもない事実である。そして彼らが発明者の名をうけるわけではないとしても、古典古代とは違った何かがそこにあり、彼らがその何かにたいして鈍感ではなかったということは間違いなく言える。

と。てことで、これは読まなきゃー。

叙任権闘争のアンセルム、エロイーズとの恋のアベラール。スコラ哲学の礎を築いた二大天才の活動を中心にヨーロッパの基層が確立された革新の世紀を社会、思想の面より考察する。


  • 第1章 十二世紀ルネサンス
  • 第2章 学校と学者たち
  • 第3章 ベック修道院とクライスト・チャーチ修道院、そして聖アンセルムの書簡
  • 第4章 アンセルムとアベラール
  • 第5章 アベラールの著作における言語に関する学芸と聖書
  • 第6章 中世の結婚:変化と連続
  • 結論

2000円にてゲト。


これは。。。。段ボール箱のどれかに入っていたはず。探せ>自分。

アナール派を代表する最高の中世史家が芸術作品を”社会史の史料”として初めて読み解く。本文、図版(200点)、史料の三位一体という歴史書の理想を体現し、中世社会の言説と想像界の核心に迫る「芸術社会史」の傑作。


  • 紀元千年
  • 神の探求
  • 神は光なり
  • 大聖堂、都市、学校
  • 王国
  • 諸国民の抵抗
  • 十四世紀の転換
  • 幸福


  • C.S.ルーイス、『愛とアレゴリー:ヨーロッパ中世文学の伝統』、玉泉八州男訳、筑摩書房、ISBN: 4-480-01196-X、1972(→1984?)
    • The Allegory of Love,A Study in the Medieval Tradition, (1936)



ざっくりと斜めに内容を確認してみたら...:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040601#1086056001

精神分析+ショペンハウアー??? .....(゜Д゜)ハァ?
君はDQNの疑いあり。リストの最後尾に回ってもらう。ていうかアディオス。