うっけけけけけけー。みつけたぞ。インターネットってすばらしー。
永嶋哲也さんの論文。にて永嶋さんの曰く
12世紀に恋愛が発明されたという魅惑的な考え方は4、通例、トゥルバドゥールたちの登場と宮廷風恋愛に影響された騎士物語の流行などの事実をもとに述べられる。今日では、恋愛が文字どおり「12世紀に発明された」と考えることには異議が唱えられている5。
と。
ただし続けて曰く:
が、「発明」とまで表現したくなるような何かが起ったということは事実であろう。つまり確かに、トゥルバドゥールと呼ばれる人たちが歴史上、突然、恋愛を歌う俗語の(脚韻形式の)叙情詩を発明したのでもなければ、また彼らが「至純の愛」「宮廷風恋愛」というような統一的な信条を持っていたのでもないというのは、その通りであろう。またド・ルージュモンが指摘したような異端カタリ派に通じる肉欲の否定をトゥルバドゥールたちに読み込もうとするのが不適切だというのもまたその通りであろう。しかし彼らが時代的な精神を或る意味では代表し、また或る意味では時代的精神の先導者となったというのは紛れもない事実である。そして彼らが発明者の名をうけるわけではないとしても、古典古代とは違った何かがそこにあり、彼らがその何かにたいして鈍感ではなかったということは間違いなく言える。
と。てことで、これは読まなきゃー。
- デイヴィッド・ラスカム、『十二世紀ルネサンス:修道士、学者、そしてヨーロッパ精神の形成』、鶴島博和・平田耀子・将基面貴巳・吉武憲司・赤江雄一訳、慶應義塾大学出版会、2000/07、3150円
- David Edward Luscombe, Twelfth-Century Renaissance : Monks, Scholars and the Shaping of the European Mind,
叙任権闘争のアンセルム、エロイーズとの恋のアベラール。スコラ哲学の礎を築いた二大天才の活動を中心にヨーロッパの基層が確立された革新の世紀を社会、思想の面より考察する。
2000円にてゲト。
- ジョルジュ・デュビィ、『ヨーロッパの中世:芸術と社会』、池田健二・杉崎泰一郎訳、ISBN: 4-89434-012-7、1995/04、6100円
- Georges DUBY, L'europe au moyen age, (1976?)
これは。。。。段ボール箱のどれかに入っていたはず。探せ>自分。
アナール派を代表する最高の中世史家が芸術作品を”社会史の史料”として初めて読み解く。本文、図版(200点)、史料の三位一体という歴史書の理想を体現し、中世社会の言説と想像界の核心に迫る「芸術社会史」の傑作。
- 紀元千年
- 神の探求
- 神は光なり
- 大聖堂、都市、学校
- 王国
- 諸国民の抵抗
- 十四世紀の転換
- 幸福
- 死
- C.S.ルーイス、『愛とアレゴリー:ヨーロッパ中世文学の伝統』、玉泉八州男訳、筑摩書房、ISBN: 4-480-01196-X、1972(→1984?)
- The Allegory of Love,A Study in the Medieval Tradition, (1936)
ざっくりと斜めに内容を確認してみたら...:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040601#1086056001
- ドニ・ド・ルージュモン、『愛について:エロスとアガペ』、[1959:岩波書店→]、(上/下)平凡社ライブラリー(14)、鈴木健郎・川村克己訳、平凡社、ISBN: 4582760147、1993/06、1,509円
- Denis de Rougemont, L'amour et l'Occident, (Paris, 1939)
精神分析+ショペンハウアー??? .....(゜Д゜)ハァ?
君はDQNの疑いあり。リストの最後尾に回ってもらう。ていうかアディオス。