学史学会と被ってるわけですが。
Cultural Studies Forum (CSF) 6月例会ご案内
- 日時: 6月27日(日) 17:30〜
- 会場: 日本放送出版協会(NHK出版) 6F A会議室
- (東京都渋谷区宇田川町41-1) 最寄り駅: JR・営団線 渋谷駅
- 報告1「カウンターカルチャーとは何だったのか」
- 報告2 「パンクは死んだか?:暴力・階級・性」
- 報告概要+参考文献etc.
- 桑野報告
- 【概要】
本報告は、パンクという個別現象を考察する前哨として、カウンターカルチャーの歴史的な意味に迫ることを目的とする。サブカルチャーのなかでも、カウンターカルチャーはある特異性をもった現象であるように思われる。この特異性を解明するため本論が採る視圏は、カウンターカルチャーを〈ポスト近代的〉な文化形態として見るというものである。しかし、このことはカウンターカルチャーを、「ポストモダニズム」と呼ばれる一つの芸術・建築様式と一緒にすることを意味しない。近代の埒内にとどまる「ポストモダニズム」なる様式はその名にふさわしくないので。カウンターカルチャーだけが、すぐれてポスト近代的なムーブメントであったことを論証したい。- 【参考文献】
糸圭秀実 『革命的なあまりに革命的な』、作品社、2003年。
イマニュエル・ウォーラーステイン 『史的システムとしての資本主義』、川北稔訳、岩波書店、1997年。
Stuart Hall and Tony Jefferson (eds.). Resistance through Rituals: Youth Subcultures in Post-war Britain. London: Hutchinson, 1976.- 九谷報告
- 【概要】
本発表では70年代イギリスにおける初期のサブカル研究の再考とその後の80年代以降の展開を踏まえながら、サブカルの実践と研究の現在における意義を明らかにする。ケーススタディーとして80年代以降の英米サブカル(ロック)を牽引してきたSonic Youthを採りあげ、特に階級、性と「暴力」の関係、また音楽と「暴力」の関係を論ずる。- 【参考音源】
Sonic Youth, Bad Moon Rising (Geffen Records, 1985).- 【参考文献】
ディック・ヘブディジ、『サブカルチャー: スタイルの意味するもの』、山口淑子訳、未来社、1986。
小倉利丸、『アシッド・キャピタリズム』、青弓社、1992。
高橋哲哉、『デリダ:脱構築』、講談社、2003。