- G・レイコフ+M・ジョンソン、『肉中の哲学:肉体を具有したマインドが西洋の思考に挑戦する』、計見一雄 訳、哲学書房、6930円、701頁、ISBN:4886790860
意識には到達できないニューラルな過程に分け入って、概念や推論の構造を明らかにし、メタファーが脳内に実体化される機序を解く。これら身体化された経験がマインドと身体を分離させるのだ。この分離の上に全哲学は展開される。それにもかかわらず肉に埋め込まれたマインドは「世界の肉」から分離できない。ポストモダン哲学以降の新しい哲学が始まる。
させるのだ、といわれても困る。
2004.10.16.発売。
著者の言葉訳者のことば
精神生理学を作り直さないと、もう間に合わない。その基盤整理にこの本は大いに役立つ。
なにに間に合わないのか。