とどきもの:石井『べルクソン化の極北』

ベルクソン化の極北―石井敏夫論文集

ベルクソン化の極北―石井敏夫論文集

べルクソンの生命哲学はしばしばオプティミズムの烙印を押されるが、オプティミズムには哲学的な根拠があるという彼の主張を批判する際には、その主張がペシミズムとその温床となる諸種の感情は知性の産物であり知性的な本質のものだという主張とその詳細な論証によって支えられていることを忘れてはならない。 [p.131]