日曜社会学>社会学的告知>ジョーゼフ・シュナイダー教授連続講演会

コチーク(・∀・)大先生! [情報提供thanxto:中河さん]



  1. 3/5 京都:『逸脱と医療化』再訪──二十五年後の回顧と評価
  2. 3/6 京都:オート・エスノグラフィー(自己=民族誌)を超えて──科学的知識の主題を回析する
  3. 3/8 東京:社会構築主義の複雑化──社会問題の社会学におけるキツセ=スペクターの遺産から仕事を進める

[シュナイダー教授のプロファイル]
 シュナイダーさんは、アイオワ州デモインにあるドレーク大学のカルチャル・スタディーズの講座の教授です。
 シンボリック相互行為論の、いわゆるアイオワ学派の拠点だったことで知られるアイオワ大の出身で、メディカリゼーション論の礎になった『逸脱と医療化』(邦訳は、ミネルヴァ書房、2003)の著者の一人として、また、ジョン・キツセに近い社会問題の構築主義(@厳格派モード)の論客として、広く知られるようになりました。
 また、近年は、香港や中国を交換教授や調査などで訪れ、中国人研究者との共著で、中国の老親ケアをテーマにしたエスノグラフィー、『ケアをする、自己を書く(Giving Care, Writing Self)』という一書をものしてもいます。
 1991年に『シンボリンク・インターアクション』誌(14巻)に掲載された実験的なスタイルの論文、「社会学におけるテクストの権威に伴うトラブル」の執筆時頃からポストモダン思潮との対話を始め、最近では、フェミニスト科学人類学者ダナ・ハラウェイの学際的な研究から、スティーヴ・ウールガーらが提唱するリフレクシヴなエスノグラフィーの試みを乗り越える、新たな指針を引き出そうと試みています。(その一環として、3月には、Donna Haraway: Live Theory という著書が Continuum International Publishingから刊行される予定です。)
 今回の日本での連続講演は、日本の構築主義者と交流したいというシュナイダーさんの意向を、大阪府立大学社会学研究室のスタッフや、日本保健医療社会学会、京都精華大の山田富秋さん、大阪市大の進藤雄一さんなど、さまざまな人たちがバックアップする形で実現の運びとなったもので、日本でもまださまざまな議論が続くいわゆる構築主義論争に、新たな一石を投げ込むことになると予想されます。

有給休暇を取得するか否か。それが問題だ。


逸脱と医療化―悪から病いへ (MINERVA社会学叢書)

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Giving Care, Writing Self: A New Ethnography (Counterpoints: Studies in the Postmodern Theory of Education)

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Donna Haraway: Live Theory

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