近刊情報:大黒『ルーマン社会システム論の射程と限界』

まだアマゾンには(出版社のサイトにすら)載ってませんが。

9月発売予定とのこと。

現在世に出ている「メディア論」の多くは、ジャーナリスティックな時事批評やメディア技術の未来学の類です。「メディア論」がこのようなディレッタントや評論家のエッセイに留まり続け、「学」として離陸できないのは、「メディア」概念を、原理的・哲学的に検討することなく、常識に妥協して無批判に使用することに原因の一端があります。本書は、こうした常識的な「メディア」観の問題性をえぐり出し、しりぞけた上で、それに変わる新しい「メディア」理解の構図を対置します。そして同時に難解を以て知られる理論社会学者ニクラス・ルーマンの一つの解読の試みも行います。なぜなら、N・ルーマンこそは従来に無い革新的な「メディア」概論を提示した人物だからです。本書によってルーマン思想の新たな側面がクローズアップされることにもなるはずです。

だそうでーす。
さすが大黒たん!無駄に威丈高!!