土田&山川『新・社会調査のためのデータ分析入門』

森田本が難しかったので ちょっとほかの本に日和る。
こっちの本の第一部をチラ見してみたら、あまりにもすっきりとした解説が続いててなんともアレな気分になるなど。

新・社会調査のためのデータ分析入門 -- 実証科学への招待

新・社会調査のためのデータ分析入門 -- 実証科学への招待

  • 第1部 実証研究の理念
    • 第1章 科学的真実とは何か
    • 第2章 因果的真実を証明する方法:実験計画法
    • 第3章 記述的真実と因果的真実を知る方法:社会調査法
    • 第4章 一般化の論理:無限母集団と有限母集団
  • 第2部 基本的分析法
    • 第5章 測定とは何か:数量化,代表性,離散性
    • 第6章 関連性とは何か
    • 第7章 差の検定
    • 第8章 分散分析:ANOVA
    • 第9章 回帰分析
  • 第3部 発展的分析法
    • 第10章 因子分析
    • 第11章 クラスタ分析
    • 第12章 コレスポンデンス分析

ルーマン『社会構造とゼマンティク』1

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社会構造とゼマンティク 1 (叢書・ウニベルシタス)

社会構造とゼマンティク 1 (叢書・ウニベルシタス)

  • 序言
  • 第一章 社会構造とゼマンティクの伝統
  • 第二章 上流諸階層における相互行為──十七世紀と十八世紀におけるそのゼマンティクの転換について
  • 第三章 初期近代の人間学──社会の進化問題の理論技術上の解決
  • 第四章 複雑性の時間化──近代の時間概念のゼマンティクについて
  • 第五章 自己言及と二項図式化

涜書:森田邦久『科学とは何か』

通勤読書。http://d.hatena.ne.jp/contractio/20110812#p2

科学とはなにか―科学的説明の分析から探る科学の本質

科学とはなにか―科学的説明の分析から探る科学の本質

  • 第1章 科学的説明の分析
  • 第2章 理論的基準と実験・観測的基準
  • 第3章 境界科学について
  • 付 論 科学理論の意味論的捉え方

「はじめに」から。本書で提示されている最重要主張のまとめ。(ベタな引用ではない)

【第1章】 科学的説明とは、統合化に欠けていた情報を指し示すことである。

「説明」には理論によるものと実験や観測によるものとあるよ。

理論的な説明
統合化の二種 U1 一見、既存の理論的枠組みから外れているかのような現象を既存の理論的枠組みに収める。
もしくは、新しい理論的枠組みによって、既存の理論的枠組みに収められていた現象とともに、その現象をひとつの理論的枠組みに収める。
U2 新しい理論的枠組みによって、独立していると思われていた複数の既存の理論的枠組みを統合する。
説明の二種 E1 いま問題となっている現象をほかの現象と比べて得意にする要因を示すような説明。[いわゆる「因果的説明」] E2 従来は独立だと思われていた複数の法則や原理を、より包括的な法則や原理方導き出す説明。
実験や観測結果に基づく説明
  •  

【第2章】 科学かどうかの判断基準には、理論的基準と実験・観測的基準の2つがある。

  • 理論的基準: 「それがどのようにして現象を説明しているか」(〜理論の修正の仕方)に注目した基準
  • 実験・観測的基準: 「それが主張する現象論敵法則に関して、実験や観測による肯定的な結果があるのかどうか」に注目した基準。