ワークショップ:言語進化
- 日時 8月4日 8時50分〜13時
- 場所 日本進化学会東京大会
- 東京大学駒場キャンパス 13号館2階
企画担当者
- 橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科)/岡ノ谷一夫 (千葉大学・文学部・認知情報科学講座)
企画趣旨
言語、あるいは、言語能力はヒトのひとつの形質と考えられる。この能力はいつ、なぜ、どのようにして進化したのだろうか、そして、初期言語からいかにして複雑化・構造化し現在我々が話す言語に至ったか。これが、言語の起源と進化の問いである。言語進化は、生物進化、学習、文化進化という時空間スケールの異なるダイナミクスが相互作用する進化現象である。このような言語の進化という現象を理解するためには、進化生物学や言語学のみならず、動物のコミュニケーションシステムに関する動物行動学、言語能力や言語獲得に関する認知科学・脳神経科学、異なる時 空間スケールがからむ複雑なダイナミクスを扱う理論的・構成論的研究など、さまざまな分野・観点からの研究が必要である。プログラム
- イントロダクション
- 橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科)/岡ノ谷一夫 (千葉大学、JST、理科学研究所)
- 構成論的手法による言語進化研究 -- カテゴリー構造の発達を例として
- 橋本敬 (北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科)
- スタックを用いた神経回路モデルによる埋め込み文の獲得
- 言語の起源・進化研究と生成文法理論
- 池内正幸 (津田塾大学・英文学科)
- 小鳥の歌とヒトの言葉:象徴機能が時系列行動にどう影響したか
- ニューロイメージングからみた言語起源の研究
- 西谷信之 (国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)
- 言語の段階的進化仮説の検証
- 正高信男 (京都大学・霊長類研究所)
- 言語動力学によるクレオール化のシミュレーション
- 中村誠 (北陸先端科学技術大学院大学・情報科学研究科)
- Language, Dynamical Category and Active Perception
- 池上高志 (東京大学大学院・総合文化研究科)
- 総合討論