涜書:ギリース『確率の哲学理論』

昼食。
前半。某氏博論前半。
「秩序からの秩序」→「ノイズからの秩序」→「ノイズからの複雑性」という議論の展開およびそれらがどのような意味でオー■ポイ■ーシスを準備したといえるのか、といったあたりの経緯について、氏らしくコンパクトかつクリアに論じたあたりが勉強になりました、というところ。



後半。
確率の哲学理論 (ポスト・ケインジアン叢書)

確率の哲学理論 (ポスト・ケインジアン叢書)

はじめの数章。これ面白そう。
多元主義」の立場を取るというのは、「確率っていってもいろいろある&調停できない」ってこと。
ポパーラカトシュの弟子にして奥さんがフィネッティ弟子筋の経済学者ということで(!?)、客観説と主観説のそれぞれについて論じる資格をもつ(!?)人、という触れ込みw。
先へ行くと、客観説/主観説が それぞれどのようにごもっともなのか というのを、──自然科学(物理学)と社会科学(経済学)で 確率の意味がどう違うのか、を紹介することを通じて──論じてくれているご様子。続きに期待。