今年度の秋の大会は、以下の日時・場所にて開催し、シンポジウムと一般報告を公募いたします。シンポジウムと一般報告を合わせて6〜7本の研究発表を受け入れたいと思います(発表25分、質疑討論15分を目安として考えています)。どちらもふるってご応募ください。これを超える数の応募があった場合には、企画担当世話人(串田・川島)の責任において選考をいたします。したがって、残念ながらご希望にそえない場合もありうることをあらかじめご了解ください。
応募される方は、7月31日までに串田(kushida[atmark]cc.osaka-kyoiku.ac.jp)まで以下の情報とアブストラクト(PDFファイルにて)をお送りください。ご発表いただくかどうかは、8月15日までにご連絡いたします。また、8月中にはメイリングリストを通じて、研究大会のプログラムを配布する予定です。
(2010年5月26日、研究大会企画担当 川島理恵・串田秀也)[応募時に必要な情報・書類]
http://emca.jp/history/2010.phpシンポジウム「医療とケアのエスノメソドロジー」
エスノメソドロジーは、ガーフィンケルの精神病院外来の研究、サックスの自殺予防センターの研究、サドナウの病院死の研究などに代表されるように、医療やケアを題材とした研究を通じてその基盤を形作ってきました。また、会話分析の進展に伴って、近年では、メイナードやヘリテイジらを筆頭に、医療やケアに関する緻密な経験的研究が豊富に生み出されてきており、この動向は英米圏にとどまらない広がりを見せつつあります。日本においても、先ごろ出版された『女性医療の会話分析』に代表されるように、エスノメソドロジー・会話分析の方法論に基づいて医療・ケアの分析を行う研究者が増えてきています。このシンポジウムは、こうした動向を受けて、日本における医療とケアに関するエスノメソドロジー・会話分析研究の現状を共有するとともに、この動向をさらに推し進め、国際的に通用する研究成果を日本から生み出していくひとつのきっかけにしたいと思います。
なお、本研究会のシンポジウムで発表を公募するのは初めての試みですが、この領域に関心を寄せる会員がすでにかなりの数に上ると思われることに鑑み、会員の研究発表の機会を少しでも増やすために、公募を行うことにしました。医療とケアというキーワードに関わりのある多様な研究が集まることを企画担当者として願っております。