涜書:神崎『プラトンと反遠近法』

朝CAMP用の書籍選定続き。

プラトンと反遠近法

プラトンと反遠近法

  • まえがき
  • 序章 遠近法の神話
  • 第1章 ミーメーシス
  • 第2章 測定術
  • 第3章 ミーメーシスからファンタシアーへ
  • 終章 隠喩としての遠近法

朝CAMP対象書籍には「古典」という制約があるときいたが、「10年後には古典になっているだろう本」てのを混ぜてはいかんでしょうか。反則か。


p.193。ライプニッツ 書簡草稿からの引用。

物がわれわれに対して現れるのと、物が神に対して現れるのとの間に認められる差異は、透視図と見取り図との間のそれに相当する。というのも、透視図は事物を見る者の視点に応じて多様であるが、見取り図もしくは幾何学的な再現図はただ一つだからである。

p.203

Perspective の Per- は「徹底して」「よく」という意味であり、全体として「明視」を意味する限りでは、「オプティカ」の単なるラテン語訳であって、後の「〜を通して」という意味はまったくない。