大浦 康介編(2013)『フィクション論への誘い』

『社会の芸術』解読、準備。

フィクション論への誘い―文学・歴史・遊び・人間

フィクション論への誘い―文学・歴史・遊び・人間

    • まえがき
    • 序論 フィクション論の問題圏(大浦康介)  
  • ? フィクションの諸相
    • 1 虚構のなかの遊び ― 瓢箪からコマの出る話(近藤秀樹)  
    • 2 透明人間の夢 ― SFと〈本当らしさ〉(大浦康介)
    • 3 「道に沿って持ち歩く鏡」のたくらみ ― メタフィクション、信頼できない語り、その他の騙り(岩松正洋
      • 【コラム1】テーマパークの虚構体験 ― ディズニーランドとUSJの場合(小柏裕俊)
      • 【コラム2】フィクションをめぐるテロ、脅迫、訴訟事件(大浦康介)  
  • ? フィクション論の新たな地平
    • 4 痕跡・記号・運動 ― 実写フィクション映画の存在論石田美紀)  
    • 5 あなたは誰? わたしはどこ? ― 歌謡曲のフィクション論のために(久保昭博) 
    • 6 プロレス、あるいは虚実の間(師 茂樹)  
      • 【コラム3】ありえたかもしれない音楽、または、三拍子の起源(三輪眞弘)  
      • 【コラム4】男装女装はフィクションか?(小柏裕俊)
  • ? フィクションと歴史叙述
    • 7 語(騙)り継がれるカティリーナ ― 「共和政末期の没落」をめぐる歴史叙述とフィクション(鷲田睦朗)
    • 8 フロイトの「歴史小説」 ― 『モーセという男と一神教』草稿序文を読む(小森謙一郎)
    • 9  歴史叙述と「想像力」 ― 戯曲を素材に(小関 隆)  
      • 【コラム5】近代日本と神武建国物語(高木博志)  
      • 【コラム6】「義士」と「義民」の誕生(岩城卓二) 
  • ? 原理的問いかけ ― 現実、表象、語り
    • 10 ヴァーチャルリアリティーはフィクションに何をもたらすか(塩瀬隆之)  
    • 11 フィクションについて精神分析は何を語れるか ― フロイトラカンの観点から(立木康介)  
    • 12 語る行為の存在論(河田 学)  
      • 【コラム7】心理学的観点からみたフィクション能力の獲得(大山泰宏)  
  • 読書案内 ― フィクション論の基本文献
    • ケーテ・ハンブルガー『文学の論理』〔一九五七〕(久保昭博
    • ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』〔一九五八〕(近藤秀樹)
    • ジョン・R・サール「フィクション言説の論理的ステイタス」〔一九七五〕(大浦康介)
    • トマス・G・パヴェル『虚構世界』〔一九八六〕(河田 学)
    • ケンダル・L・ウォルトンごっこ遊びとしてのミメーシス』〔一九九〇〕/グレゴリー・カリー『映像と心』〔一九九五〕(河田 学)
    • ジェラール・ジュネット『フィクションとディクション』〔一九九一〕(大浦康介)
    • マリー=ロール・ライアン『可能世界・人工知能・物語理論』〔一九九一〕(岩松正洋
    • ジャン=マリー・シェフェール『なぜフィクションか?』〔一九九九〕(久保昭博
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