齊藤了文(1999)「工学の哲学のすすめ」

  • 齋藤了文(1999)「工学の哲学のすすめ」 日本ファジィ学会誌 11-4.
  • 2.1 工学の哲学に向けて
  • 2.2 あいまいなアイディアの明確化
  • 2.3 安全性とメンテナンス
  • 2.4 社会における設計の知
  • 2.5 設計におけるあいまいさの対処
  • 2.6 まとめ

ファジィ学会におけるシンポジウム(1999.6.2)の記録。
1.1、「難点」が書いてないのでは。

  • 1.3:「世界の地図を詳細にするということを知識の印と見る見方から、うまく行動ができるということを知識の印と見る見方に移ると、あいまいさの評価も非常に異なってくる。」
  • 1.4:「「あいまいさ」というものは「問題解決」という場面において取り上げられる」
  • 1.5:「設計や契約において通常あらわれるあいまいさは、ファジイ理論が扱おうとするあいまいさとは違っている。」
    • しかも工学者の知識は [1]熟練 と [2]科学的分析には [3]尽きない。[したがって、知識には少なくとも三つのタイプがある]
  • 1.6:「工学の知識、特に設計におけるトレードオフの考慮や、要求仕様の明確化は、分類を典型とする知識のあり方とは違っている。」

「詳細な地図があるだけでは、現実の複雑な計画を立てるのに足らない」と言っているが、これに相当する議論は 1 の中には含まれていないのでは。

  • 2.1:[2]理論知でも [2]行動の知でもない [3]総合を行う設計の知 について考えたい。
  • 2.2:
    • 要求仕様を実現するやり方は複数ある。
    • 設計は総合的である=の評価基準は複数ある。


この時点で一つ単著を刊行されていたのか。