駄本:ルジャンドル『ドグマ人類学総説』

ところでこのあいだ読了した、ピエール・ルジャンドル『ドグマ人類学総説 西洋のドグマ的諸問題』(西谷修嘉戸一将訳、平凡社、2003.10)は、今年読んだ本のなかでも出色の 弩級の駄本だったが、こういう香ばしい本ばかりを集めた書評集とかいうのだったら作れるかなぁ。「今月の収穫」みたいな。

一時期(といっても10年以上前)ではあれ、訳者である西谷修氏の論文・著作を「ひょっとしたら面白いかも」と思いつつフォローしていたこともあり、つまり「面白い書き手」だと認識した時期もあった者としては、 こんなものに イレageるほど「どこか」に逝っちゃったのか*1と思うと、ちょっと寂しいような。

*1:こちらがわかってなかっただけで、もともとそうだっただけかもしれないが。