昨年翻訳の出た同著者の『進化と経済学―経済学に生命を取り戻す』を読んで、あまりよろしくない印象をもっている*1ので、迷うんですけどー。
でも、「理論」の本じゃなさそう(ん?しかしこのタイトルはなに?)だから、いいかなー。
- ジェフリー・M. ホジソン(Geoffrey M. Hodgson)、『経済学とユートピア―社会経済システムの制度主義分析』、若森章孝・森岡孝二・小池渺訳、ミネルヴァ、¥4,200、2004/01、isbn:4623038734
〔目次〕
第1部 ビジョンと幻想
社会主義とイノベーションの限界
市場個人主義の専制
第2部 既存の理論の盲目性
主流の経済学の普遍性
カール・マルクスと資本主義の勝利
制度主義と資本主義の多様性
第3部 バック・トゥー・ザ・フューチャー
契約と資本主義
知識と雇用
資本主義の終焉?
学習フロンティア
いくつかの規範的・政策的問題
*1:経済学史コネタ系のハナシでは面白いところもあったけど、理論的にはかなり「冒険的」な主張が多く、「学史家」かもしれないけど「理論家」じゃないですねこの人、と思ったというおぼろげな記憶が...。