何が彼をそうさせか

いやまったく。ナニーが彼をそうid:contractio:20040301#p2させてしまったのか。かつての「稀代の俊英」は*1、なにがどうしてこんなことになってしまったのよ。
‥‥という興味押さえがたく、大先生の未読著作いくつかを注文してみるテスト。

こころの情報学 (ちくま新書)

こころの情報学 (ちくま新書)

宣伝文句はコピペの価値がある。

記号論はある意味では20世紀における文化の科学の源流であった。そこには様々な知の水脈が隠されており、硬直した知のシステムに対していつも「逆襲」をしかけている−。「記号論」に関する数々の論考を収録。
いかにも「だめ感」が漂ってくるすばらしいコピー。ある種の──「硬直した知のシステムへの逆襲」というような硬直した図式使用を忌避せんとする──購買者を効果的に退け、無駄な出費をさせない、という意味で消費者に親切な、よい宣伝文句だといえる。──が、今回は買うのだ。資料だからな。まぁ、少なくとも山口大先生の「昔話」を聞くのは(たぶん)わるくなかろう*2


ちなみに、こっちは発売時に購入&「享受」済み:
リンクは張りませんよ。
ちなみに、こちら↑の場合だと、書名に「パラダイム」という言葉を使っている時点で、ココロある読者なら、まず警戒すると思われる。
が、購買者にちゃんと的確な警戒心をおこさせ、しかも(実際に読んでみると)確かにその警戒に見合う内容であったわけなので、まぁそれはそれでよいのでしょう。きっと。

*1:いや、この「認定」が──例によって(w──最初から間違っていたのかもしれないが。

*2:私はおじいさんの昔話は比較的好きなのだ。いつぞやのパーソンズ・シンポジウムもちゃんと両日拝聴したし。