留保無きメディエーション:ルーマン『社会の芸術』

メモ

社会の芸術 (叢書・ウニベルシタス)

社会の芸術 (叢書・ウニベルシタス)

章ごとのページ数。

  • 1章:084(知覚とコミュニケーション)
  • 2章:082(1次の観察と2次の観察)
  • 3章:054(メディアと形式)
  • 4章:086(芸術の機能と分出)
  • 5章:044(コード化とプログラム化)
  • 6章:052(進化)
  • 7章:116(自己記述)

最終章だけが顕著に量が多い。
ここで使うために、それ以前の章で素材を用意しておく、という構成になっているのは『社会の法』 ISBN:4588007688。最終章で扱われているテーマは、『社会の法』 では「構造的カップリング」だったが、こちらでは「自己記述〜再記述」。この差も面白い。
4章の量が多いのは 歴史的素材をそれなりに持ち込まざるを得なかったから。それを置けば2〜6章は「付論」であるかのような分量。


2章のXIにてルーマン先生曰く:
(だからこそかくも長い補論を差し挟んでいるわけだ。)[p.156]
と。
はい。補論にしちゃ長すぎです。