涜書:立岩『自由の平等─簡単で別な姿の世界』

夕食後半。

自由の平等―簡単で別な姿の世界

自由の平等―簡単で別な姿の世界

あいかわらずウルトラに読みにくい文章でスピードあがらず。かろうじて2章まんなかまで。
(いろいろとある文章作法上の問題のうち あまりにも明白なのを挙げれば、)せめて主語くらいはちゃんと書いて欲しい。

著者の主張なのか、他人の主張なのか(さらには 批判したい主張なのか)、判断がつかず、周囲をもう一度読んで数秒後にようやく判明する、ということがよくある。というか、ありすぎ。
主語があっても──たとえば「われわれ」と書いてあっても──、それが誰を指すのか分からない、とか。
ほかにも、文頭と文末が呼応してないとか。複数のものを列挙した時に途中で文が壊れてる、とか。いちいち引っかかってしまうので、ぜんぜん前に進まない。泣きたくなるよ。
標準的なユーザビリティテスト*1には一発でひっかかる。

これ、ひょっとして──「単に文体の問題」というだけじゃすまず──、ハナシを進めるのに 暗黙に前提にしているもの──したがってそれを承認するように*2読者が期待されている=あてにされているもの──が多すぎる、ということなんじゃないか‥‥ と疑ってしまう私♪

*1:WEBサイトの判定基準を持ち出してどうするw。

*2:「な、わかるだろ?」