涜書:ローティ『哲学と自然の鏡』07

昼食。クーンを論じた第7章。この章は含蓄が深い。

自分に馴染みのある話題だというだけかもしれないが。

そのうち、シャロック先生の議論と並べて検討してみることにしましょう。


本日のご金言。クーン先生曰く:

[p.376]

金言ていうか..... 普通じゃん。という話なのであるが。

ローティは、『本質的緊張』のこの文を引用した後で、クーンが「こんなこた科学史家なら誰でもふつーにやっとる」(大意)とコメントしていることを、あわせて紹介している。

ところが、ローティによれば、このほとんど無害そうな構えこそ、認識論的伝統に浸された科学哲学者の不安をかき立てたもの(であり、そうした不安から発したクーンへの攻撃に抗して、擁護されねばならないとローティが考えてもいるもの)なのだった。
ちなみにこの章の議論の全体的な流れに鑑みて適切に過剰な解釈を施すと、これは、友達の作り方にも関係する論点なのであった。