小倉先生の見解

 さて、日本のネット社会を語る上で、「2ちゃんねる」的なものに対する立ち位置をどこに置くかということがかなり重要になってしまうということは改めて思いました。私の場合、(匿名で)他人の陰口を叩くことによって「繋がり」を求めて癒されようとしている大衆に対しては、かなり冷ややかなポジションですから、発言者の現実空間での個体へのトレーサビリティを高めていくことに何の躊躇も感じない(内部告発者の保護は別個の仕組みを用意しておいたらよい、むしろその方がはるかによい)が、そういう「弱い人々」にまで優しい眼差しを向けてしまう論者は、そういうシステムを構築していくことによって、そういう 「弱い人々」(注1)の行き場がなくなってしまうことについて躊躇を覚えてしまう可能性はあります。

(注1)ここでの「弱い」という言葉のニュアンスについては、ised@glocomでの議事録がアップロードされるのをお待ち下さい。
  • http://benli.typepad.com/annex_jp/2005/05/les_voyous_polt.html

いやぁ。すごいすごい。先生にはあの議論がこう↑聞こえていたんですねぇ。

ひょっとしてそうなのかなぁ。ひょっとしなくても そうなんだろうなぁ。──とは思ってたけど。