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Contemporary Debates in Metaphysics (Contemporary Debates in Philosophy)
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ブンゲ第I部2章「因果原理の定式化」2.1.2「原因についてのガリレオの定義」
注6 Galileo (1623), Il Saggiatore, in Operae, vol.6, p.265; それが置かれると絶えず結果がつづき、それが取り去られると結果も消える、それ以外の何ものでもないものが、まさに原因であるという事が真実とすれば、任意の距離にある対象であっても、ごく少しでも望遠鏡が長くなれば、明白な拡大がその結果として生ずる場合には、望遠鏡を長くしたということだけが、より新たな拡大の原因ということができるであろう。注7 Hobbes (1965), Elements of Philosophy (Elementa philosophiae, Sectio prima, De corpore), chap. ix, 3, Woodbridge, Selections, p.94: それゆえいかなる結果の原因も、能動者と受動者の双方に在るいくつかの偶有性〔性質〕にあるのである; それら偶有性は,それら全てが存在するときは結果を作り出すが、どれか一つでも欠けていれば、結果を作り出すことはないのである; それなしでは結果を作り出すことができないところの偶有性──それが能動者のものであろうと受動者のものであろうと──は、結果の産出に対して 不可欠な原因(causa sine qua non)、あるいは 必要と思われる原因 ないしは 必要原因、と呼ばれる。スコラ哲学の用語(能動者、受動者、偶有性)を用いて因果連関に関する近代的な考えが語られていることに注意せよ。
■ガリレオの定義の欠点 (p.52)