涜書:稲葉&立岩『所有と国家のゆくえ』

夕食。

所有と国家のゆくえ (NHKブックス)

所有と国家のゆくえ (NHKブックス)

  • 第1章 所有の自明性のワナから抜け出す
  • 第2章 市場万能論のウソを見抜く

第1章はよかった。とりあえず厨先生が語っているところは理解できた。
文章がむつかしすぎて私にとっては理解のお彼岸にある立岩さんの所有論の骨子と意義を稲葉さんが要約しているのを読んでいると「なるほどこれは面白そうだしひょっとすると重要な議論なのかもしれないなぁ」とまでは思えた。

それどころか、ひょっとしたら実は関心が近いのかも、とかとすら思えてきた...
おそらく勘違いでしょう。

が。
立岩さんが喋り始めるともう... 意識が お彼岸の彼方の遥か向こうへと.... だんだん気が遠くなって...。
これが現代思想デバイドというやつですか? 私は哀しい。


2章はすごい。このとっちらかりようはなんですか。対話者同志がすでに話の筋が追えていないってことは ‥‥いやそれはないか。 基本的には一つ(もしくはごく少数)の論点のまわりをグルグルと旋回しているはずなのだが、なんか、順番入れ替えたり編集したりしないと話がつながらない感じ。3章以下でオチはつくのかしら...

まぁ次にこの本を開くときは、もういちどこの章から読む、ということでひとつ。


立岩酔い 状態になってきたので、先を読むのをあきらめて、こっち↓をぱらぱらする。

事実/価値二分法の崩壊 (叢書・ウニベルシタス)

事実/価値二分法の崩壊 (叢書・ウニベルシタス)

あまり期待してなかったのだけどもこれいい本かも。