いただきもの:JAIST『知識社会で活躍しよう』/風間ほか『共在の論理と倫理』

伊藤泰信さんから ご恵投いただきました。いつもどうもありがとうございます。
左は職場同僚との共著。
右は人類学者 清水昭俊さんの記念論文集。


『共在の論理と倫理』まえがき における論文紹介から:

 第15章で伊藤は、再び活性化の兆しを示し始めた近年のアメリカ合衆国などの産業系人類学を素材にしながら、マリノフスキーの可能性をこんにちにひらこう(開こう/拓こう)とする清水の手法の敷衍を試みる。1950年代にいったん下火になった産業人類学が近年、産業界の潮流とも相まって、多様な展開を遂げつつある。こうした中、人類学主流の教科書ではめったに取り上げられることのない W. R. ウォーナーを米国の人類学者たちが産業人類学の嚆矢として見出していることに伊藤は注目する。マイナーな地位にとどまる応用人類学がその系譜の源にマリノフスキーを位置づけたように、遡及的に祖先は見出され別様に歴史は描かれ得る。先取りした「未来の人類学」から現代を眺め直すことで、ビジネスと消費をその根底に据える現代社会における今日の人類学的営為が、未来に向かって「別様でもありうる」可変性と可能性を内在させていることを、伊藤は、思考実験的に提示する。(14)

まさかのウォーナー。
ここのところ社会学と行動科学との関わりを調べている私にとっては実にタイムリーな論考となりそう。拝読するのが楽しみです。

知識社会で活躍しよう

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共在の論理と倫理 家族・民・まなざしの人類学

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