『権力』講義用。
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哲学がわかる 因果性 (A VERY SHORT INTRODUCTION)
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メモ
オルト『フッサール〈危機〉書の研究』
20 三つの危機:
- 1. 主観性の危機、──その自己理解と世界理解を含む──主観性の謎でもある。
- 2. 主観的能作から生まれる合理化の企画の──その限界と可能性、その成功したり失敗したりする意味の──表白としての哲学と科学の危機。
- 3. 具体的な〈人間の世界〉としての文化の危機、この世界では理性的な主観性は確証されたり挫折したりする。
これには、これら三つの危機が結びついていて、その連関が次の二つの観点で理解可能にさせられうる、というテーゼが属している。
- a) (生き生きとして具体的に主観的な定位の実践としての)生世界の分析によって、
- b) (哲学と科学としての)定位の過程の、主観性そのものである過程の、歴史的発生的構造の把握によって。
文献
- 須藤・伊勢田(2013)『科学を語るとはどういうことか ---科学者、哲学者にモノ申す (河出ブックス)』、第四章