『行為としての読書』検討文献集:ヘンリー・フィールディング(1749)『捨て児トム・ジョウンズ物語』

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IV-B-3 など複数で検討されている。スタンリー・フィッシュの検討箇所にも含まれる。

全18巻208章。岩波文庫で4冊。映画にもなっている:https://thatsmovietalk.com/tomjones/
そんなに書くなよ。

第一巻「主人公の出生につき、この物語の冒頭に読者にお伝え申す必要ありと考えるかぎりを収める」

  • 1 序の章、別名、料理献立表
  • 2 地主オールワージ氏の簡単な紹介、令妹ブリジェット嬢をやや詳細に
  • 3 オールワージ氏の帰邸に際し同氏を見舞った怪事件、デボラ・ウィルキンズ夫人の上品な行動、ならびに私生児に関する名言若干
  • 4 読者の首を危うからしめる叙述、読者難を脱し、ブリジェット嬢殊勝にふるまうこと
  • 5 平凡なる事ども二、三、すこぶる非凡の観察を添えて
  • 6 デボラの村への進出を比喩を用いて、ジェニー・ジョウンズの紹介、付、学問を志す若き女性につきまとう諸種の困難について
  • 7 取り扱うは真面目な問題、全章を通じて読者は一度も笑うを得ず、ただしもし作者を笑うとならばこの限りにあらず
  • 8 ブリジェット、デボラ両女史対談、前章より興あれど教訓は少なし
  • 9 読者一驚を喫せん
  • 10 オールワージ客をもてなすこと、氏の客となりし医師と大尉と兄弟の性格素描
  • 11 恋の原則数則、ならびに実例二、三、美貌、ないしその他結婚へのさらに有力なる誘引を叙す
  • 12 本書の内容はあるいは読者の予想さるるところならんか
  • 13 第一巻の終り、忘恩の一例を含む、願わくはこの忘恩が不自然と見えんことを