7〜9節が章の構成にどう位置づくのか自信ない。またあとで検討します。
- 01 主題の提示
- 02 理論的基礎1: 階層分化から機能分化への転換にはどのような再構造化が必要なのか
- 03 理論的基礎2: この歴史的過程における〈継続される点/継続されない点〉自体の変化可能性について
- 最終段落 p. 158 に 章のまとめ その1
- 04 理論的基礎3: 宗教的 or 人間学的なゼマンティクが、象徴世界の転換に付随していくことを可能にするものは何か
- 帰属論的観点からみた「社会的なものの宗教的象徴化」の意義: 「原罪」概念について。(→後ろの節の「なぜ人びとにとって原罪はどうでもよいことになりえたか」というトピックに関連)
- 05 「初期近代の人間学」の典型的問題の呈示: ジャック・アバディ(1692)『自己自身を知る方法』を例に
- 「自己愛」という概念 (人間学における自己参照形式の一つ)
- 「情念論」という17世紀的トポスからの離脱
- 欠性privativ の否定概念
- 06 05節で呈示した「人間学の典型的問題の歴史的展開」を理論的に再構成してみる
- 17世紀後半における「原罪」という観念の没落
- 17世紀後半における「不安」「退屈」「倦怠ennui」の登場
- 07 「人間の統一性」の捉え方1: 自己参照
- 08 「人間の統一性」の捉え方2: 否定性
- 09 「人間の統一性」の捉え方3: 関係
- 10 進化論的語彙による再記述: コミュニケーション技術による変異の解放
- 11 進化論的語彙による再記述: 補論
- 12 まとめ
- p. 149 本書の対象は、1650〜1750年あたり です。
- 本書は、この時期に、
「ヨーロッパの全体社会システムが、長期的に進行する分化の新しい形態──主要な下位システムの機能分化──に はじめて内部で反応し始めた」
と捉えています。- 注2: ちなみに、それ以前の時代については、「帝国の失敗」についての研究が重要ですよね。
- 本書は、この時期に、
- p. 198 「人間の統一性」を捉えるための3つの方式: 自己参照、否定性、関係
- p.186 注108 ほとんどすべての罪の母であったはずの好奇心curiositas が、科学においては知識獲得・知識進歩の人間学的条件となった件につきまして: ブルーメンベルク『近代の正統性〈2〉理論的好奇心に対する審判のプロセス (叢書・ウニベルシタス)』