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本書で考察した時期は、宗教戦争が終わった後の100年──おおよそ1650〜1750年──の時代である。本書ではこの時代を、社会構造から見て、ヨーロッパの全体社会システムが、長期的に進行する分化の新しい形態に──つまり主要な下位システムの機能分化に──はじめて内部で反応し始める時期と解釈する。
- (4) 『読書と市民的家族の形成―ピューリタニズムの家族観』
- (5) 〈社会的秩序 ordre social[=家族]/政治的秩序 ordre politique[=政治的秩序]〉
- Gerhard Östreich 1969 Geist und Gestalt des fruhmodern Staates, Duncker & Humbolt.
『伝統社会と近代国家 (1982年)』、ISBN:4000014404
- Gerhard Östreich 1969 Geist und Gestalt des fruhmodern Staates, Duncker & Humbolt.
歴史分析のために十分な明確さを得るためには、先ず理論的基礎をさらに彫琢しなければならない。そのためには3つのステップが必要である。
- 全体社会システムが第一次的に階層的な分化から第一次的に機能的な分化に転換されるときに、どのような再構造化が必要か、より正確に知らなければならない(II)。
- さらに、この転換が歴史的過程であって、各段階において継続性と非継続性を同時に要求するが、継続される点と継続されない点は変化しうる、ということに注意しなければならない(III)。
- 最後に、ある象徴世界が別の象徴世界におきかわるときに、宗教的なゼマンティクあるいは人間学的なゼマンティクがこの転換に付随していくことを そもそも可能にするのは何か、明らかにしなければならない(IV)。