購読:Jeff Coulter, "Logic"

大人の振替休日。
藤守ゼミ@一橋。

in

Ethnomethodology and the Human Sciences

Ethnomethodology and the Human Sciences

糸冬了。

メモ:本日のディスカッション。

  • ほぼ10年前の論文*で「アプリオリ**かつコンティンジェントな構造」という言葉で議論していたこと***が、この論文では「インフォーマルなロジック****」という言葉で表現されている。
  • 課題が引き継がれ、敷衍されていることはわかるが、10年前の論文に対する疑問はほとんど解消されない。
  • この論文では「取り消しが可能であることdefeasibility」について再三、断片的に触れられている(し、おそらく当然の前提ともなっている)が、むしろその点にこそ焦点をあてて、インテンシヴな考察を行う事が必要(かつ有望)なのではないか。
    • が、「そんなことは──クルター含め──おそらく世界中で誰もやっていない(=考えていない=気にしていない)*****」‥‥‥ って Σ(゜Д゜;≡;゜д゜) ェエッ?

* Jeff Coulter, "Contingent and A Priori Structures in Sequential Analysis", HUMAN STUDIES, Vol. 6, No. 4, 361-376, October 1983.
** © クリプキ
*** 論理文法分析と会話分析に共通する(あるいは共通すべきである)──そして統計的な偶然性とは異なる──意味での「コンティンジェンシー」概念を前提にした──やはり統計的な法則性とは異なる意味での──「経験に先立つものa priori」についての研究の身分をクリアにすること(により、そうした研究を擁護すること)。
**** © ライル
***** FJMR氏談(大意)