涜書:ソーンヒル『現代ドイツの政治思想家』

現代ドイツの政治思想家―ウェーバーからルーマンまで

現代ドイツの政治思想家―ウェーバーからルーマンまで

「序論」「ウェーバー」「ルーマン」「結語」まで。



政治思想史入門書かとおもったら違った。現代ドイツ政治史との関わりでドイツ政治思想をみていきましょう、という──あえて社会学的にラベリングすれば、いわゆる「ベタに知識社会学的」な──本でした。
ルーマン解釈の部分はかなりボロボロで いいところを探す方が難しい*。 という点をさておけば、ドイツ政治史にもドイツ政治思想にも暗い私のような読者には──両者ともにかなりラフなレジュメだけど──、いろいろ勉強になります、というところ。

* 自分がそれなりにコストをかけて読んだことのある著述家についての分析の部分は、「へー、政治学のひとはこんなふうに読む=考えるんだ!」ということが分かるという点で、勉強になりましたw。
「なぜルーマンはそう読まれてしまうのか」、ということについて省察してみたところ ひとつ発見があったので、そのうち(もうちょっと「概念分析」なるものを勉強したところで)書いてみたい。[俺様メモ。]