涜書:グラハム編『M. P. フォレット』

夜食前半。
偉い先生大集合。著作、論文、講演などからの抜粋編集本(リーディングス)なのだが、その間に偉い人の昔話・思い出話が挟まっている、というユニークでお得な構成。つーか、いちおう「注解」っていってんのにほんとに昔話だけしてるやつ多数。勉強になる。ま、偉いから許す。

メアリー・パーカー・フォレット:管理の予言者

メアリー・パーカー・フォレット:管理の予言者

読了。

  • 序説 メアリー・パーカー・フォレット:管理の予言者(ピーター・ドラッカー
  • メアリー・パーカー・フォレット(1868-1933):開拓者への道(ポウリン・グラハム)

第1部 ビジネス組織の心理的基礎

  • 第1章 関係づけ:円環的対応
  • 第2章 建設的コンフリクト
    • 第2章注解(ジョン・チャイルド)
  • 第3章 権力
  • 第4章 命令の授与
  • 第5章 権限の基礎
    • 第5章注解(ニティン・ノウリア)
  • 第6章 リーダーシップの本質
    • 第6章注解(ウォーレン・ベニス)
  • 第7章 調整
    • 第7章注解1(ヘンリー・ミンツバーグ)
    • 第7章注解2(アンジェラ・デュマス)
  • 第8章 コントロールのプロセス

第2部 個人、集団、および社会

  • 第9章 集団の中の個人
    • 第9章注解(榎本世彦)
  • 第10章 社会の中の個人

第3部 ビジネス:進むべき道

  • 第11章 社会におけるビジネス
    • 第11章注解(ピーター・パーカー)


  • エピローグ(ポウル・ローレンス)
  • 著作目録



例によって本筋とはぜんぜん関係ないが。このできすぎた噺は実話なのか?

35年ほど前に、ニキタ・フルシチョフアメリカにきたとき、彼はワシントン・プレス・クラブで報道陣と会見した。彼が受け取った紙に書かれた最初の質問は次のようなものであった。即ち、「今日、あなたは前任者スターリンの身の毛もよだつような政治支配について語られた。あなたがいま弾劾されているこれらの年月の間、あなたは彼のもっとも身近な協力者であり、仲間の一人でした。あなたはその間中、何をしていたのですか」。 フルシチョフは顔を真っ赤にして「これを質問したのは誰だ」と怒鳴った。誰も答えなかった。「これを質問した奴は誰だ」と、彼は強く聞いた。ふたたび静かであった。
「これこそ、私がしてきたことだ」と、フルシチョフ氏はいった。[p.213]

ただのスターリンジョークじゃねぇの!?