本日の通勤読書往路。
行けるかどうかはわからないけど、イベントに備えて(http://socinfo.g.hatena.ne.jp/contractio/20091209)。
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序、1、2章までと、6&7章。
2章に 第1次〜第3次主婦論争の帰趨のまとめあり。
通勤読書復路。3、4、5章。
てことで、いちおう読了。
一度は集中して読んでみたいと思っていた「主婦論争」の簡潔なガイドが与えられていて勉強になった。
実は「育児休暇中お勉強リスト」には候補としてあげておいたのだが、もっと勉強しやすいもの(経済学とか論理学とかw)につい流れてしまい、結局ほとんど進まなかったのであった。
が、全体として、かなり読みにくい本であった。一冊を通して、これだけ激しく分類と図式化に興じているというのに──そしてまた図表も活用されているというのに──、記述形式がそれに見合っていない。
たとえば図や表に「Xの共通点はp、相違点はq」という形式をもつ趣旨──まぁ分類ってそういうことだしね!──がすでに示されているのに、本文で同じことが文章としても(何度も)繰り返される。読者が知りたいのは、「だったらなんなのか」ということの方なのであるが、なかなかそこにたどり着かないというだけでなく、文章の冗長さが「どこに「だったらなんなのか」が書いてあるのか」を見通しがたくしていて、これでは何のための図式化なのかわからない。
しかも500ページ。(まぁ価格は安いけどねー。)
分類と図式化をこととする著作でページ数が多くなるとしたら、それは
- 分類の手続きをちゃんと見せようとしているか、
- 得られた分類・図式を前提として その含意や帰結を論じようとしているか
のどちらかであってよいはずだが、本書は、そのどちらの点でも中途半端なようで、その点が残念である。このあたり、編集者の責も大きいような気はする。