総特集:通俗道徳。
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お買いもの:安丸良夫(1974/1999)『日本の近代化と民衆思想』
第一章「日本の近代化と民衆思想」
1-3「「心」の哲学の意味」
- 52 「以下の論述では、このてんを通俗道徳の実践主体の構造=実践の論理にそくして考察したい。」
構造を云々するときには、併せてその要素についても述べていただきたい。
1-4「「心」の哲学の人間的基礎」
- 64 「「心」の哲学は、極度に唯心論的なものであったために、対象的世界の客観的認識や変革においては微力だったが、こうした自己変革の論理としては、きわめて強力だった。「心」の哲学を世界観的なよりどころとすることによって、広汎な民衆が民俗的世界の生活習慣を克服し、禁欲的な生活規律の樹立へとむかった。そこには、きわめて膨大な人間的社会的なエネルギーがこめられていた。」
- 老農
- 故老
- 世間師
1-5「精神主義の限界」
あとがき
- 455 「「近代化」論は、こうした動向のにない手として、この時期にはなばなしく登場し、アメリカを軸とした帝国主義的支配体系の擁護と国民意識の私生活主義化に手を貸した。E.O.ライシャワー、W.ロストウたち、また、彼らの理論をわが国に紹介し宣伝した人たちのことを記憶している人は多いだろう。」
- 神島二郎『近代日本の精神構造』 [asin:4000003437]
- R.N.ベラー『 日本近代化と宗教倫理―日本近世宗教論 (1962年)』(1966)→『徳川時代の宗教 (岩波文庫)』(1996)