2022年4月〜6月の回:
「みんなで読む哲学入門」では西洋近代哲学の古典をとりあげ、上野大樹先生(政治思想史専門)と一緒に、入手しやすい文庫本中心に読み進めています。2022年4月からはアダム・スミス『道徳感情論』の第6部を先生と一緒に読みます。
2022年度「長編古典の一部を熟読する」
これまで当ゼミナールでは、近現代ヨーロッパの政治哲学にかんする古典を輪読してきました。2018年度にはユダヤ人問題や全体主義に近代的な啓蒙思想の隘路を見たアーレントの諸論考を読み進め、2019年度にはそこから遡って啓蒙思想のエッセイ風スタイルの著作を、イギリス・フランス・ドイツの国境をまたいで旅するように眺めてきました。2020年度からは長めのテクストと格闘してきましたが、今回も長編古典にチャレンジします。ただ、いきなり全部を読むのは大変なので、その一部を取り出して解説をくわえながら読んでいくことにします。各クール一冊を選び時間をかけて読み進めていくことで、現代世界のあり方や未来像について、その思想的な基盤にまで遡って考えていくことができたらと思いま す。
4月からは、2020年度秋、2021年度夏に引き続いてアダム・スミス『道徳感情論』の一部にチャレンジします。昨年読んだ『国富論』 はもちろんのこと、2020年度冬の輪読文献ルソー『 人間不平等起源論』とも関係の深い社会哲学の古典です。今回は教育思想や倫理学とも関係の深い「第6部」を取り上げます。本書の全体像を適宜解説しつつ該当部分を読み進めていくので、それ以前の箇所を読んでおく必要はありません。また、事前に各回の指定範囲を読んでおくことが望ましいですが、未読の方でも参加可能です。(上野大樹・記)https://peatix.com/event/3242065/view指定範囲
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第六部 篇構成
第二篇は細かく章が分けられてるのに分量が多いわけではないのだった。謎。