秋の上野レクチャー。
https://peatix.com/event/3390480/viewみんなで読む哲学入門:フーコーにおける古代と近代
- 第1回 11月15日(火) 「個人の政治テクノロジー」406~434頁
(参考:「快楽の用法と自己の技法」235~279頁)- 第2回 12月6日(火) 「倫理の系譜学について――進行中の仕事の概要」170~234頁
(参考:「身体をつらぬく権力」12~31頁)- 第3回 12月27日(火) 「自由の実践としての自己への配慮」292~336頁
(参考:「性現象と孤独」116~134頁)- 第4回 1月17日(火)(2023年) 「自己の技法」350~405頁
(参考:「生存の美学」337~349頁)これまで当ゼミナールでは、 近現代ヨーロッパの政治哲学にかんする古典を輪読してきました。 2018年度にはユダヤ人問題や全体主義に近代的な啓蒙思想の隘路を見たアーレントの諸論考を読み進め、 2019年度にはそこから遡って啓蒙思想のエッセイ風スタイルの著作を、イギリス・フランス・ドイツの国境をまたいで旅するように眺めてきました。そして、2020年度からは読み応えのある長編古典にもチャレンジしています(ルソー『人間不平等起源論』、アダム・スミス『国富論』・『道徳感情論』など)。今回は2021年秋に引き続き、20世紀最大の思想家のひとりミシェル・ フーコーのエッセイやインタビューを読みたいと思います。
フーコーが亡くなるまでの最後の10年間近くの思想は、これまで多くの謎に包まれていました。しかし、近年コレージュ・ド・フランスでの講義録が次々と編集・邦訳され、徐々にその全貌が見えてきました。今回のゼミでは、そうした成果を踏まえて適宜解説を加えながら、より手軽にアクセスできるインタビューを中心としたフーコーのテクスト群を読んでいく機会としたいと思います。
(上野大樹・記)