涜書:上野直樹&西阪仰『インタラクション―人工知能と心』

他人に薦めた手前、再読するものである。
サッチマン『プランと状況的行為―人間‐機械コミュニケーションの可能性』注解、という感じの対談(インタビュー?)です。

インタラクション―人工知能と心

インタラクション―人工知能と心

目次参照文献
はじめに
1. 機械の「心」
  • 模型の「心」
  • チューリング・テスト─行動に還元された知性
  • イライザの知性
  • ドクターとのやりとりにおけるドキュメント的方法
  • ドクターとのやりとりにおけるコンテキストの組織化
  • ガーフィンケルの実験
  • ガーフィンケルが示したこと
  • 相互行為に埋め込まれた心
2. 状況的ロボティクス
  • 状況的ロボットはどのように「状況的」か
  • 状況的ロボティクスの知性観
  • 誰が知性を見るか
  • ロボットのデザインとコンテキストのデザイン
  • ロボットの設計者のドキュメント的方法
  • 状況的ロボティクスと心の問題
  • ボトムアップなシステム論の意味
  • 社会学における「ポジティブ・フィードバック」の考え方
  • ポジティブ・フィードバックの考え方の問題点
  • 複雑系エスノメソドロジー、状況論の違い
  • 実践に埋め込まれた賢さ
  • 「心的作用」か活動か
  • 相互行為のリソースとしての機会の賢さ
3. 社会現象としてのプラン
  • 認知科学におけるプランモデル
  • 状況的行為
  • 認知科学における状況的行為の解釈
  • プランの位置づけの再考
  • 相互行為に埋め込まれたプラン
  • 特殊な実践に埋め込まれたプラン
  • プランとは何であったか
  • テキストとしてのプラン
  • 行為にはいつもプランが先立つとはかぎらない
  • 規則は行為を制限・拘束するのか
  • 「規則に従うこと」の共同体説
  • 相互行為に埋め込まれた規則
4. 知識表象の再考
  • エキスパート・システムの意味
  • コンテキストのなかの知識
5. 個人的特徴の組織化
  • 相互行為における個人の組織化
  • 「個人の能力」の協同的達成
  • 文化的オブジェクトとしての病気
  • 社会的制度に埋め込まれた自然現象
  • 帳簿、記録といった道具によって可視化される個人
  • 学習障害児」を通して相互行為の特徴が浮き彫りになる
  • 実践や相互行為に埋め込まれた道具
  • 一人で行う活動の意味
  • インタラクション分析の有用性
  • あとがき