中川(2010)「失敗した比較―監査と類化」

  • 1 プロローグ
  • 2 比較、離床、博物学──伝統と近代
    • 2-1 離床──近代の誕生
    • 2-2 自然の離床──博物学の誕生
    • 2-3 経済の離床──合理性の誕生
    • 2-4 近代化──還元の野望
  • 4 伝統の博物学──類化
    • 4-1 先住民の知恵──文化の解体
    • 4-2 インド──文化の客体化
    • 4-3 ベリーズ──文化の展覧会
    • 4-4 チャンブリ──文化の目録
  • 5 エピローグ──エンデ県知事選挙


「旧来の近代化論に 別の近代化論をぶつけてみました♪」みたいな不思議な論考。
この↓特集に対する応答(?)らしい。著者によると、ここには「エスノメソドロジー的」な論考がいくつか載っているらしく、それに対して、著者ご自身は エスノメソドロジーの背後に 回りたかったご様子(白目)。

目次あった: 特集は下記の通り:
  • 序──「アカウンタビリティ」と目に見える世界の探求 森田 敦郎 499
  • <関係>を可視化する―エチオピア農村社会における共同性のリアリティ 松村 圭一郎 510
  • つながる実践と区切り出される意味―パプアニューギニア、トーライ社会の葬式における貝貨の使い方 深田 淳太郎 535
  • デザイン、能力、ヒエラルキー―タイ土着の機械技術における人とモノの目に見える秩序 森田 敦郎  560
  • 不確実性のゆくえ―フランスにおける連帯経済の事例を通して 中川 理 586


ただし この論文だけ読んでも なに言ってるのか さっぱりわからない。人類学者の日本語難しすぎである。
〈小さな記述/大きな記述〉などの 続出する謎のイディオムは 一つ前↓の論文で詳述されているようなので、とにかくこちらを手に入れないと どうしようもないですな:

著者のフィールドはフローレス島だとのこと。
追記

その後、親切な方に雑誌の複写物をいただいて読むことができました。