社会学研究互助会第三回:前田泰樹(2008)『心の文法』合評会


参加者募集は締めきりました。

非EM者に エスノメソドロジー研究を検討していただくことを趣旨とした 社会学研究互助会の第三回目。 今回は前田泰樹さんの『心の文法』を取り上げます。
心の文法―医療実践の社会学

心の文法―医療実践の社会学

なお この合評会は、第一回研究会の続編として 参加者40人を目指しておりますが、現在のエントリー数は たったの16人です♪(8/2 現在)26人です♪(8/17 現在) 42人です♪(8/27 現在) そろそろ締切りますよ。

前田泰樹(2008)『心の文法』合評会

参加申込み

※参加希望者は 主催者宛てに下記4点を記したメールをお送りください(8/30締切)。

なお、応募者多数の場合、記載日よりもはやく締切る場合があります。
  • 1)氏名
  • 2)所属と専攻あるいは関心
  • 3)自己紹介
  • 4)懇親会参加希望の有無

※件名は「『心の文法』合評会参加希望」と記してください。

評者・執筆者プロフィール

前田 泰樹

 (東海大学 総合教育センター教員、社会学
いわゆる「他者理解」の問題など、社会学の方法論や理論になじみの深い問いについて、それを実践の参加者たちにとっての課題へと差し戻して考えてきました。たとえば、患者(や病者)によって語られる「痛み」や「不安」はどのように理解され、受け止められるのかということは、医療や看護の実践の参加者たちにとって重要な課題として扱われています。こうした実践において用いられている人びとの方法論の記述をまとめた書物が、『心の文法』になります。現在は、もう一歩、医療や看護の実践から発せられてきた問いの方へと踏み出してみたいと考え、医療者との共同研究を中心に調査研究を行っています。

飯島 和樹

 (東京大学 大学院総合文化研究科広域科学専攻院生、言語神経科学)
脳の中で言葉がどのように処理されているのかについて,生成文法理論に基づき,脳機能イメージングなどの手法を用いて研究しています.特に予測的な文法処理の自律性について着目しています.最近は言語と音楽の神経メカニズムの共通性や,言語と意識の関係について検証しています.

  • 共著
  • 論文
    • Iijima, K., Fukui, N. & Sakai, K. L.: The cortical dynamics in building syntactic structures of sentences: An MEG study in a minimal-pair paradigm. NeuroImage. Elsevier. 44, 1387-1396 (2009).
    • Inubushi, T, Iijima, K., Koizumi, M. & Sakai, K. L.: Left inferior frontal activations depending on the canonicity determined by the argument structures of ditransitive sentences: An MEG study. PLoS ONE. Pbulic Library of Science. (in press).
井頭 昌彦

 (一橋大学 社会学部教員、科学哲学)
「哲学が諸学に先行して基礎づけを行う」とする「第一哲学」の理念を放棄し、哲学的自然主義という立場を採用した上で、認識論・存在論・科学哲学における諸問題に取り組んでいます。また、ロボット工学者や心理学者、神経科学者らと共に「痛みを感じられるロボットを作るにはどうすればよいか」という課題にも取り組んでおり、この件に関して社会学者とも有意義な連携ができればよいと考えております。

山田 圭一

 (千葉大学 文学部教員、ウィトゲンシュタイン研究・知識の哲学)
懐疑論的な問題を出発点として、言語や知識や心に関する様々な哲学的問題を考察しています。最近は、「世界って何だろう?」とか「見るってどういうことだろう?」といった問いにも関心があります。そうです、根が浮気症なのです。哲学者として一番面白いと思っているのは、ウィトゲンシュタインです。そのウィトゲンシュタインの精神が社会学の中で受け継がれていると聞いて、エスノメソドロジーに大変興味をもちました。
著書

論文