非EM者に エスノメソドロジー研究を検討していただくことを趣旨とした 社会学研究互助会の第四回目。
- 第5回 (2013年春) 鶴田幸恵『性同一性障害のエスノグラフィ―性現象の社会学 (質的社会研究シリーズ)』合評会
- 第6回 (2013年春〜初夏) 小宮友根『実践の中のジェンダー?法システムの社会学的記述』合評会(その2)
今回は、この10月に邦訳が(ようやく)刊行される エスノメソドロジー研究の現代の古典、
を取り上げます。
会場の収容人数は40名です。エントリーはお早めに。
参加者募集を開始します(10/3)。- 参加者募集は締めきりました(11/18)。
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Scientific Practice Ordinary Action
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マイケル・リンチ(1993→2012)
『エスノメソドロジーと科学実践の社会学』合評会
本書は、
- (1) エスノメソドロジー研究の歴史を振り返りつつそのポリシーを確認し、そこから
- (2) 知識社会学、ならびに
- (3) 知識社会学の一つの研究領域としての科学社会学の検討を行った上で、
- (4) それらの成果を踏まえたうえで、エスノメソドロジー研究の現状の再検討を行う
といった様々な側面をもっており、その重要性に鑑みても、今後、上記を含む多様な観点からの継続的な再検討が必要な著作です。今回の合評会では、そのうちの特に (2) (3) に焦点を合わせたいと考え、評者として 伊勢田哲治さんと立石裕二さん をお招きすることにしました。
お二人に提示していただいた評価点・疑問点を踏まえて、翻訳チームのみなさん・会場のみなさんと時間かけたディスカッションが出来れば、と考えています。
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評者紹介
伊勢田 哲治 (京都大学文学研究科教員/科学哲学、倫理学)
科学哲学と倫理学の幅広い話題について関心を持ち、研究しています。社会認識論の関心のひとつとして、一つの分野の中でさまざまな方法論、形而上学、学問観などが共存することの認識論的な意義を研究テーマとしており、そうした観点から社会科学の基礎論にも関心を持っています。
- 著書
- 『疑似科学と科学の哲学』 ISBN:4815804532 名古屋大学出版会 2003
- 『認識論を社会化する』 ISBN:4815804893 名古屋大学出版会 2004
- 『動物からの倫理学入門』 ISBN:4815805997 名古屋大学出版会 2008
- 論文
- 「疑似科学をめぐる科学者の倫理」『社会と倫理』25号 101-119ページ, 2011
- 「科学技術社会論とクリティカルシンキング教育の実り多い融合は可能か」 Nagoya Journal of Philosophy vol.9, 59-82ページ, 2011
- "When is diversity within a field desirable? --a social-epistemological analysis of current American sociology--" 『哲學研究』 591号 pp.1-18, 2011
立石 裕二 (関西学院大学社会学部教員、科学技術の社会学・環境社会学・科学技術社会論)
科学技術社会学のアプローチから、環境問題における科学・技術と社会の関係(とりわけ社会的意思決定において専門家が果たすべき/果たすべきでない役割)を考えることが研究テーマです。これまで、長良川河口堰問題、イタイイタイ病、シックハウス・化学物質過敏症、地球温暖化などを事例として取り上げてきました。環境問題の原因究明を科学の自律性(学術的関心)に委ねることの功罪、費用便益分析やリスク評価といった「客観的」手法を用いることの功罪に注目して研究を進めています。
- 著書
- 『環境問題の科学社会学』 ISBN:4790715159 (単著),世界思想社,2011年.
- 論文
- 「環境問題における科学委託」(単著),『社会学評論』56(4):931-949,2006年.