第1章 序論
著者の見解は後者。
- 小集団研究を概観するありうる作法:
- 最低限の仮説による研究成果を整理する(クライン、リイケン、ホーマンズ)
- 社会科学に対する小集団研究の意義をまとめる(フェアリス、ウィルソン、シルズ)
- パーソンズ&ベールズに従って、主要なアプローチ・仮定・諸問題を概観する
本書の目的は最後のもの。
第2章 集団の研究
社会学的研究と心理学的研究の違いについて。
- 社会学的: Xにおける集団の役割は? [X=社会、教会、個人生活、etc.]
- 心理学的: Xが集団生活の中で果たす役割は? [X=感情、コミュニケーションのパターン]
本書の構成
三つの主軸:
- 社会学的/心理学的|集団としての社会/社会としての集団|外部的焦点/内部的焦点
- 感情的 affective/用具的instrumental|一次集団/二次集団
- 「パーソナリティ・文化・社会構造」 (→5章・6章・7章に対応)
第3章 集団研究─事例研究
- 例1:企業内作業 (ホーソン実験)
- 例2:少年ギャング (スラッシャーとホワイト)
- 例3:実験室的研究 (クルト・レヴィン門下)
- その他: 軍隊(ストゥーファー/シルズ)、意見調査(カッツ&ラザースフェルド)
例2:少年ギャング
- シカゴ: Fredelic M. Thrasher, The Gang, 1927.
- ボストン: William F. Whyte, Street Corner Society, 1943.
例3: 民主的集団・自由放任集団・権威的集団
- Ronald Lippit and Ralph K. White のリーダーシップ研究(1930年代)
第4章 集団の機能 [社会学的考察]
第5章 個人と集団 [心理学的考察]
- 第1章 序論
- 第2章 集団の研究
- 二つの伝統
- 集団の定義
- 小集団と一次的集団
- 本書の構成
- 第3章 集団研究─事例研究
- 企業内での作業集団
- 継電器組立室調査
- 配電器巻線作業観察室
- 少年ギャング
- シカゴでの調査
- ボストンでの調査
- 民主的集団・自由放任的集団・権威的集団
- 別な小集団研究の事例
- 軍隊
- 意見調査
- 第4章 集団の機能
- 個人に対する集団の諸機能
- 組織に対する集団諸機能
- 社会に対する集団諸機能
- 第5章 個人と集団
- 序説
- 集団の個人におよぼす影響とはなにか
- 結論
- 第6章 集団の文化
- 集団過程と集団文化
- 集団による問題解決
- 集団規範
- 結論