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- はじめに
- 第1章 デュルケムの生涯と著作
- 1 デュルケムの生涯と著作
- 2 デュルケム・ルネサンス
- 第2章 社会概念の展開
- 1 社会的事実の客観的実在性
- 1 自殺の社会学
- 2 エゴイズムとアノミー
- 3 社会的事実の客観的実在性
- 4 社会的事実の層的構成
- 5 タルドとの関係
- 6 社会的実在論
- 2 認識論的障害物
- 1 単純な合理主義と原子論的社会観
- 2 自然と人間との二元論
- 3 社会的連帯
- 1 道徳の問題としての分業
- 2 外部標識としての法
- 3 機械的連帯と有機的連帯
- 4 契約における非契約的要素
- 5 なぜ機械的連帯-有機的連帯の二分法はその後もちいられなくなったのか
- 6 集合的意識と集合表象
- 7 犯罪・刑罰論
- 4 社会の魂
- 1 個人主義評価の修正
- 2 自殺の類型論
- 3 道徳論
- 4 社会の理想
- 5 宗教への発生論的な視点
- 6 宗教の定義
- 7 神は社会である
- 8 集合的沸騰
- 9 消極的儀礼と積極的儀礼
- 10 供犠的儀礼
- 11 模擬的儀礼
- 12 社会は宗教的現象である
- 13 カテゴリー論
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- 第3章 現代社会の診断
- 第4章 デュルケムの現代性
- 1 公共哲学としての社会科学
- 2 デュルケムと現代
- 付録
- デュルケム主要著作
- 読書案内
- 引用・参考文献
- デュルケム略年譜
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自殺には「エゴイズム」型と「アノミー」型があるよ。
[32] 社会が急激に反映するとき、今まで欲求にかけられていた重しがはずされ、無限の可能性が開けたように思われてくる。しかし、その欲求に適合した手段がないから、欲求不満だけが蓄積する。そして、ついには生への意欲も衰えてしまう。商工業の世界は、まさにこのアノミーの慢性状態ではないか。これが、自殺の急増のもう一つの原因となっている。