趣旨
「一般向け哲学教育・哲学入門」をテーマとする雑誌連載のために開催する読書会です。
概要
- 9月中旬開始。8月中旬参加者募集開始。
- オフライン定員15名程度/ほかオンライン+オンデマンド
- 月に一度の頻度。1冊につき三回程度。
- 参加費 2,500円/回程度。
- 本会は一般向け哲学教育に関心のある哲学専攻者の助力を求めています。哲学分野の博士学位所持者には無料でご参加いただけます。
課題
以下の二つの社会学的観点から、広く読まれている哲学入門書をとりあげて内容を確認します:
- 哲学者たちは、一般向けには、哲学がどのようなものであると呈示しているか
- 哲学者たちは、講読以外のやり方で(~哲学科に進まなかった人たちが)哲学の訓練を行うことについて、どのような具体的アイディアを持っているか
この課題に関連する4つのテーマを設定し、各テーマにつき1〜2冊の選書をおこないます:
- 哲学には特別なテーマがあるのか・特別に哲学的なテーマがあるのか
- 哲学を勉強すると(仕事にとって/生活にとって/人生にとって)どんないいことがあるのか
- どうすれば哲学にアクセスできるか
- 講読以外の哲学演習のアイディアにはどのようなものがあるか
- 哲学にとって対話とはどのようなメディアか
作業課題
タイプの異なる文献それぞれについて、粒度の異なる複数の要約を作成することを会の中間目標とします。
選書候補 ver.2
最終的に5冊程度まで絞ります。
- ✅中島義道(1995/2001)『哲学の教科書』 ISBN:4061594818 講談社
- △永井 均(1996)『〈子ども〉のための哲学』 ISBN:4061493019 講談社
- △池田晶子(2003)『14歳からの哲学』 ISBN:4901510142 トランスビュー
- ✅千葉雅也(2022)『現代思想入門』 ISBN:4065274850 講談社
- △堀越耀介(2020)『哲学はこう使う──問題解決に効く哲学思考「超」入門』 ISBN:4408339431 実業之日本社
- ✅鷲田清一(2014)『哲学の使い方』 ISBN:400431500X 岩波新書
- ✅梶谷真司(2018)『考えるとはどういうことか――0歳から100歳までの哲学入門』 ISBN:4344985141 幻冬舎
- △植原 亮(2020)『思考力改善ドリル――批判的思考から科学的思考へ』 ISBN:4326102853 勁草書房
- △戸田山和久(2020)『思考の教室――じょうずに考えるレッスン』 ISBN:4140818336 NHK出版
- △野矢茂樹(2017/2018)『大人のための国語ゼミ』 ISBN:4480816801 筑摩書房
- △シャロン・ケイ&ポール・トムソン(2007→2012)『中学生からの対話する哲学教室』 ISBN:447240446X 玉川大学出版部