涜書:ルーマン『社会構造とゼマンティク』1:第1章

2月に合評会やりますよ。よろしく。:http://d.hatena.ne.jp/contractio/20120219#p1

社会構造とゼマンティク 1 (叢書・ウニベルシタス)

社会構造とゼマンティク 1 (叢書・ウニベルシタス)

  • 序言
  • 第一章 社会構造とゼマンティクの伝統 [64]
    • I (01)
    • II (09)
    • III (13)
    • IV (28)
    • V (35)
    • VI (39)
    • VII (47)
    • VIII (52)
    • IX (57)
  • 第二章 上流諸階層における相互行為──十七世紀と十八世紀におけるそのゼマンティクの転換について [84]
  • 第三章 初期近代の人間学──社会の進化問題の理論技術上の解決 [68]
  • 第四章 複雑性の時間化──近代の時間概念のゼマンティクについて [62]
  • 第五章 自己言及と二項図式化 [14]
[ ] 内は 邦訳でのおおまかなページ数。
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涜書:ラブジョイ『存在の大いなる連鎖』

通勤読書。
1933年のハーバード大学連続講義→1936年刊行。

存在の大いなる連鎖 (晶文全書)

存在の大いなる連鎖 (晶文全書)

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  • 第一講 序論 観念の歴史の研究
  • 第二講 ギリシャ哲学における観念の創始──三つの原理
  • 第三講 存在の連鎖と中世思想における内的対立
  • 第四講 充満の原理と新しい宇宙観
  • 第五講 ライプニッツとスピノーザにおける充満と充分理由について
  • 第六講 18世紀における存在の連鎖および自然における人間の地位と役割
  • 第七講 充満の原理と18世紀楽天主義
  • 第八講 存在の連鎖と18世紀生物学の或る側面
  • 第九講 存在の連鎖の時間化
  • 第十講 ローマン主義と充満の原理
  • 第11講 歴史の結果とその教訓 

見逃していたが、ラブジョイは「哲学的意味論」という言葉を使っていた(第一講)。


充分理由の原理という訳語が気になって仕方がない。


ものすごい久々に読んだが、ほとんど見事に内容を忘れていた。
最終講義は、シェリングヤコービの論争。この章は ハッキング『偶然を飼いならす―統計学と第二次科学革命』の最終章(パース論)と比較して読んでみたくなるところだが自重。